第4回「ラスを引かないための立ち回り方」|最強の思考 ネット麻雀攻略法

ラスが重いルール

こんにちは、ASAPINです。
このコラムも4回目になりましたね。
そろそろ皆様に「天鳳とはなんぞや」というものが伝わってきたころではないでしょうか?

最近プライベートでは天鳳をずっと打っているんですが、なんと4人打ちではなく3人打ちばかりやっています。つい先日3人打ちで9段になりました! ドヤ(笑)
(※本コラムが掲載された2015年9月号時点)

4人打ちと3人打ちのダブル天鳳位を真面目に狙ってみようかと思って絶賛鬼打ち中ですが…4人打ちの打ち方を忘れていないか少し心配です(汗)

さて、今回のテーマは「ラスを引かないための立ち回り」です。

※ドラ表示牌は赤5ソー

上の図をご覧ください。 天鳳名人戦第2節の僕の実戦譜です。
東2局で点数は少し動いているものの、まだ平場からそれほど外れてはおらず、下家の親が筒子のホンイツ気配の2副露。そして 南家の対面からリーチが入ったという状況です。

もちろん押せる手ではないのでオリ一択なんですが、安全牌はノーチャンスのも含めた3種類。 下家の親のホンイツに鳴かれそうなと、全員の共通安牌のです。

親の手も安くはなさそうなため、トップを目指すのであれば筒子を絞るのが正解となる場面でしょう。 ただし「トップを目指すのであれば」と書いたように、勘のよい方はすでにお気づきでしょう!

天鳳の「トップの価値がそこまで高くなく、ラスが重いルール」であれば、ここは先にを打つべきなのです。

共通の安牌を残しておく

具体的に見ていきましょ う。

もしここでと切っている間に下家がオリて対面の一人旅になると、高い確率で対面がツモるかノーテンで流局するかという抽選を受けることになります。

それだけでも1人だけがラスから遠ざかってしまう可能性が高いことに加え、もし巡目が進んで親がリー チに押してきた場合、共通の安全牌が無くなってしま う危険性もかなりあります。
もしそうなって放銃してしまった場合、東2局から大きなビハインドを背負ってしまうことになります。

ではここでを切っておくとどうなるでしょうか。

鳴かれるかどうかは分かりませんし、稀にロンと言われることもあるかもしれませんが、基本的には下家はまだノーテンと見てよい 切り出しです。

ここで下家にをチーさせて、下家にテンパイが入ったとしましょう。

リーチ者と下家の捲り合いになれば、流局を含めた決着の半分弱はどちらかの放銃になります。
待ちが被っていなければ、捲り合いの決着分布は下家ツモ:対面ツモ:下家ロン:対面ロンがほぼ1:1:1:1になります。
途中で親が降りるかもし れませんが、3副露5800以上の聴牌から降りることは稀でしょう。
もしどちらかの満貫級の放銃で決着した場合、放銃した側は一躍ラス候補に、和了った側はトップ争いに参加することになります。

ラス目を作っておく

例えば親の12000にリーチ者が振り込んだ場合は、自分26100、下家41000、対面15000、上家37900という点数状況になります。
これはリーチ者に満貫をツモられた場合やノーテン流局した際の点数状況に比べると相対的にかなり有利。
天鳳において、自分と点差の離れたラス目を作っておくことは非常に大切なんですね。

親に4000オールと言われてしまうとちょっとゲ ンナリしますが、それでもリーチ者に満貫をツモられるケースとラス率の面での大きな差はなく、他家の放銃の可能性を作ることがこの場面では重要なんですね。手詰まり放銃ももちろん怖いですし。

リアル麻雀でこんなを鳴かせると対面から睨まれてしまうかもしれませんが、顔の見えないネット麻雀なら同卓者のご機嫌をうかがう必要もありません。

効果的とあらば積極的に鳴かせていきましょう!
(僕はリアル麻雀も大好きですよ!)
ということで、今回は「ラスを引かないための立ち回り」というテーマで、あえて高そうとわかっている親の仕掛けをテンパイさせて横移動を誘発するというお話でした。

それではまた次回お会いしましょう!

Read more

【Mリーグ11/3】HIRO柴田ついに待望の初トップ!

【Mリーグ11/3】HIRO柴田ついに待望の初トップ!

11月3日(月)のMリーグは、アースジェッツ・パイレーツ・ドリブンズ・BEAST Ⅹが対戦した。 第1試合結果 1着[BEAST Ⅹ]中田花奈 +81.9 2着[U-NEXT Pirates]鈴木優 +5.2 3着[EARTH JETS]逢川恵夢 ▲31.2 4着[赤坂ドリブンズ]鈴木たろう ▲55.9 南1局、親番でリーチ・ツモ・メンホン七対子・裏裏の倍満ツモなど大暴れの中田が大トップを持ち帰る。 第2試合結果 1着[EARTH JETS]HIRO柴田 +100.2 2着[赤坂ドリブンズ]園田賢 +3.5 3着[BEAST

By 麻雀界編集部
【よつばリーグ】いよいよレギュラーシーズン終盤に突入の第6節、結果は如何に!?

【よつばリーグ】いよいよレギュラーシーズン終盤に突入の第6節、結果は如何に!?

近年ネット麻雀においては、プロアマ問わず多くの方が企画・配信を通して麻雀を盛り上げている。 10月30日(木)、第2期よつばリーグレギュラーシーズン第6節の対局が行われた。 よつばリーグには、月刊『麻雀界』編集部員で個人としてもYouTube配信を行う宮本一輝(日本プロ麻雀協会)も、「Just 5 Stars」というチームのリーダーとして参戦している。 ★宮本一輝 XアカウントとYouTubeチャンネルのリンクはこちら https://x.com/miyamoto728_npm https://www.youtube.com/@nanahoshi_roto 第6節は、Lelienが抜け番となり、残る8チームで試合が行われた。 対戦カードは下図の通り。 第1試合A卓 並びは湊羽冷選手(Genius)・あてな選手(はなまる)・トナリニトロロ選手(Just 5 Stars)・笹子ジュン選手(Green Lancers)の順に。 対局は東1局は湊羽冷選手・トナリニトロロ選手の2人テンパイでスタート。 続く1本場は笹子ジュン選手が1000・2000は1100・

By 麻雀界編集部
【Mリーグ10/31】今シーズン役満3度目が出現!〈麻雀LIVEch〉

【Mリーグ10/31】今シーズン役満3度目が出現!〈麻雀LIVEch〉

10月31日(金)のMリーグは2卓開催。ABEMA麻雀LIVEチャンネルでは、アースジェッツ・フェニックス・サクラナイツ・ABEMASの試合が配信された。 第1試合結果 1着[EARTH JETS]三浦智博 +52.0 2着[渋谷ABEMAS]白鳥翔 +10.5 3着[KADOKAWAサクラナイツ]岡田紗佳 ▲19.1 4着[セガサミーフェニックス]醍醐大 ▲43.4 要所要所をアガった三浦がトップ。オーラス、僅差の2着目だったがラス親の白鳥が跳満親被りで2着に後退してしまう。 第2試合結果 1着[KADOKAWAサクラナイツ]堀慎吾 +63.3 2着[セガサミーフェニックス]浅井堂岐 +22.9 3着[EARTH JETS]三浦智博 ▲18.6

By 麻雀界編集部
【Mリーグ10/31】パイレーツ連勝!再び+100台へ!〈麻雀ch〉

【Mリーグ10/31】パイレーツ連勝!再び+100台へ!〈麻雀ch〉

10月30日(木)のMリーグは2卓開催。ABEMA麻雀チャンネルでは、風林火山・パイレーツ・ファイトクラブ・雷電の試合が配信された。 第1試合結果 1着[U-NEXT Pirates]瑞原明奈 +60.3 2着[EX風林火山]二階堂亜樹 +19.2 3着[KONAMI麻雀格闘倶楽部]佐々木寿人 ▲27.9 4着[TEAM RAIDEN/雷電]萩原聖人 ▲51.6 均衡が続いた東場を瑞原が南場の親で18000をアガり、逃げ切りトップ。 第2試合結果 1着[U-NEXT Pirates]鈴木優 +59.4 2着[TEAM RAIDEN/雷電]本田朋広 +14.0 3着[EX風林火山]

By 麻雀界編集部