最強を求む雀士たち「牧野伸彦プロ」(2024年10月1日第163号掲載)

最強を求む雀士たち「牧野伸彦プロ」(2024年10月1日第163号掲載)

——現在、最高位戦A1リーグで活躍中の牧野プロに、麻雀を始めたきっかけやプロ入りの経緯、今後の活動の展望などをお聞かせいただければと思います。
 まずは、麻雀との出会いから教えていただけますでしょうか。

中学生の頃に「哲也」という漫画を読んだのがきっかけですかね。
当時クラスで流行っていて知って、それで皆で麻雀をやってみようってなって、友達の家に集まってやり始めたのが一番最初の出会いだったと思います。

——ではそこからプロを目指すことになったきっかけや、最高位戦を選んだ理由などは何かあったのでしょうか。

大学生になってもずっと麻雀は続けていたんですけど、きっかけになったなと思うことは3つあって。
1つは中山千鶴さん(元日本プロ麻雀連盟)に「麻雀プロになってみたら?」と声をかけてもらったこと。
2つ目は水口美香さん(日本プロ麻雀協会)が当時プロになったきっかけをブログに書かれていて、どうしても麻雀がやりたくて会社を辞めたという話を見て、影響を受けましたね。
3つ目は魚谷侑未さん(日本プロ麻雀連盟)に一度会ってみたくてゲストに行ったことがあるんですけど、その時は結局打てなくて。そうしたら帰り際にわざわざ「打てなくてごめんなさい」って書かれた手紙をもらったんですよ。当時既に大人気プロだったのに、ファン一人一人に丁寧な対応をしているのとかを見ていて、自分もそんな麻雀プロになってみたいと思いましたね。
最高位戦を選んだのは、当時まだプロ団体とかそういう業界のことって全然知らなかったんですけど、ちょうど関西本部が立ち上げのタイミングで、せっかくだし1期生っていいなと思ったんですよね。
今ではもちろんその時に最高位戦を選んで良かったなって思ってます!

——プロになって変わったこと、大変だったことなどは何かありましたでしょうか。

大学院を卒業して、最初は愛媛に住んで仕事をしていたんですけど、周りにプロはそんなに多くなくて、あまり練習できる環境も少なくて大変でした。対局会場は基本的に大阪なのでその度に通ってというのも大変でしたね。
プロになって最初しばらくはリーグ戦もずっと残留で、このままただ続けているだけじゃダメなんじゃないかと思って、関西の会社に転職したんです。
転職後は麻雀に対して割ける時間も増えて、出れるタイトル戦も増えましたし、それをきっかけに周りに協会の方だったり最高位戦に限らずプロの知り合いも増えていって、私設リーグをやったり勉強できる場もたくさん増えて、自分を取り巻く環境はすごく変わりましたね。

——今麻雀に対して取り組んでいることを、もう少し伺ってもよろしいでしょうか。

ネット麻雀はかなり打つようにしてますね。基礎をしっかり固める筋トレというか、牌効率や押し引きをしっかりできるように、とにかく打数はしっかり確保するようにしています。
今年5月からは新しく、X(旧Twitter)で募集して、週1回のペースで勉強会を開催しています。勉強会を通して知識の幅を広げたり、人に教えることは物事を伝える練習にもなるし、これも自分の基礎固めに繋がっているかなと思います。

——そんな牧野プロの雀風や強みはどういったタイプでしょうか。

これといった雀風は特にないですかね…
普通が一番というか、攻撃力が守備力がとか尖ったものは特にないんですけど、ただやるべきことをできる限りミスなくちゃんとできるっていうのが一番かなと思うので。
条件戦とかはまた別なんですけど、淡々と普通の麻雀がしっかりできるというのが強みでしょうか。

——今期の最高位戦A1リーグ、ここまでの対局を振り返ってみていかがでしょうか。

正直ついていたなと思う部分はありますが、それでもA1リーグでもしっかり戦えていると実感できる部分もありますね。

——これまでの対局で何か印象に残っている出来事はありますでしょうか。

これは第43期特別昇級リーグ最終日の対局なんですけど、あがり牌のカンを引いてきたんですけど、手牌にはこの形を持っていたんですよ。
そこで切りフリテン立直をして一発でをツモったことですかね。
ちょうどその頃が転職をして麻雀に費やす時間が増えたタイミングで、新人王戦の決勝にも残ったりもして、練習の成果が結果として出始めていた頃だったので、印象に残っていますね。

——麻雀以外の趣味や息抜き、他にも例えば勝負飯だったりゲン担ぎのようなものは何かありますでしょうか。

趣味は大学生の頃にバンド(軽音)をやっていたので、音楽を聴くことですかね。
仕事以外の時間はほとんど麻雀なので、他は特にないですね(笑)
A1リーグの対局は水曜なんですけど、火曜に前泊して、水曜は対局をしたら、木曜はまた仕事があるのでそのまま帰るんですよ。
なので特別前日に何か決まったものを食べるとか、終わって息抜きとか気分転換に何をする、みたいなものは難しいのでないですね。

——今後のプロとしての目標やMリーグを意識されていたりするかなど、展望を伺えますでしょうか。

Mリーグについては、あの場で打ちたい、戦ってみたいという気持ちはあります。
ただ、その為には自分をPRしたりとか、まだまだできていないこともたくさんあるので、まずは自団体の最高峰である最高位を取って結果を出す事を一番の目標としたいですね。

——では最後にファンの皆様へメッセージをお願いします!

結果を出すためにしっかり練習も重ねていきますし、YouTubeでも考え方だったり発信をしています。対局の予定やゲストなどX(旧Twitter)にも出しておりますので、皆様ぜひよろしくお願いします。

——牧野プロ、ありがとうございました!

関連記事

正解を導け!麻雀ドリル【第17問】
コラム・講座 【麻雀クイズ集】正解を導け!麻雀ドリル

コラム・講座

正解を導け!麻雀ドリル【第17問】

マージャンを少し覚えたら解けるクイズから複雑な待ちの問題など、マージャンのいろんなクイズを定期更新!ぜひチャレンジしてみてください! 問題 次のアガリの手牌の「役」を答えてみましょう ただし、リーチやハイテイではなく、ドラもないものとします。 【ヒント!】 麻雀は「高点法」といい、「翻数またはアガリ点が一番高くなるように点数を申告しなければいけない」というルールがあります。 …というのを踏まえて、考えている役は本当に合っているか考えてみましょう。 クリックすると答えを見ることができます 答え:メンゼンツモ・タンヤオ・一盃口・三色同順 この中に「平和」を加えた方が多いかと思います。 この問題は、一見タンヤオ・ピンフ・三色・一盃口といろいろな役が複合し、かつきれいなアガリなのですが、実は平和を加えてはいけない手牌となっています。 解説すると、この手牌で確定している役は「メンゼンツモ・タンヤオ・一盃口」の3翻までは決まっています。ただし、この問題のキーは、手牌の雀頭をにするかにするかで変わっており、 と捉えた場合、これはリャンメン待ち

By 麻雀界編集部
日本麻雀連盟×月刊『麻雀界』~交流戦~第3節は藤田重訓名人が節優勝で両チームの差はわずかに!
コラム・講座 日本麻雀連盟×月刊『麻雀界』~交流戦~

コラム・講座

日本麻雀連盟×月刊『麻雀界』~交流戦~第3節は藤田重訓名人が節優勝で両チームの差はわずかに!

8月9日(日)、日本麻雀連盟×月刊『麻雀界』~交流戦~第3節の対局が行われた。 対局者は次の4名。 日本麻雀連盟 平野賢一郎(理事長) 藤田重訓(名人) 月刊『麻雀界』 宮本一輝(副編集長/日本プロ麻雀協会) 紺野正人(東京都麻雀段位審査会7段/第一回菊池寛初代総裁記念麻雀大会優勝) 創立100年が近づく日本麻雀連盟・平野理事長の提案で、月刊『麻雀界』の交流戦開催が決定し、日本麻雀連盟からは平野理事長と、藤田名人が出場。 月刊『麻雀界』からは副編集長の宮本一輝(日本プロ麻雀協会)と、日本麻雀連盟主催の「第一回菊池寛初代総裁記念麻雀大会」に麻雀界の推薦選手として出場し優勝した紺野正人さんが出場した。 対局は全4節で1節8半荘、日本麻雀連盟のリーチ麻雀ルールにて行われる。 この日はこれまで苦しかった藤田名人が好調で3連勝スタート。 4回戦は平野理事長がトップ。 5回戦はここまでずっと素点を極力減らさず安定した麻雀を続けていた宮本プロが爆発しこの日一番の大トップ。 6回戦で紺野選手にようやくこの日初トップが入るも、最後は藤田名人が2連勝となった。 この日好調だった藤田名人は一気にト

By 麻雀界編集部
正解を導け!麻雀ドリル【第16問】
コラム・講座 【麻雀クイズ集】正解を導け!麻雀ドリル

コラム・講座

正解を導け!麻雀ドリル【第16問】

マージャンを少し覚えたら解けるクイズから複雑な待ちの問題など、マージャンのいろんなクイズを定期更新!ぜひチャレンジしてみてください! 問題 あるなしクイズ! “ある”に共通するものはなんでしょうか? ある なし 【追加ヒント!】 マンズは全部“あり”です。 それと風牌は全部“なし”です。 クリックすると答えを見ることができます 答え:赤い部分 『麻雀ドリル』トップはこちら! 『麻雀ドリル』トップ

By 麻雀界編集部
正解を導け!麻雀ドリル【第15問】
コラム・講座 【麻雀クイズ集】正解を導け!麻雀ドリル

コラム・講座

正解を導け!麻雀ドリル【第15問】

マージャンを少し覚えたら解けるクイズから複雑な待ちの問題など、マージャンのいろんなクイズを定期更新!ぜひチャレンジしてみてください! 問題 次のテンパイを、でロンアガリしたときとでロンアガリしたときの翻数の差はいくつでしょうか。 【この問題のポイント】 今、このテンパイ形でどちらのアガリ牌でも共通してつく役と、変わってくる役はなんでしょうか? クリックすると答えを見ることができます 答え:4ハン 【解説】 現状、確定している役は「ピンフ・三色同順」です。 さらに、の場合は「純チャン・一盃口」が追加されますので、答えは4ハンです。 『麻雀ドリル』トップはこちら! 『麻雀ドリル』トップ

By 麻雀界編集部