最強の思考 ネット麻雀攻略法(最高位戦・朝倉康心)

ネット麻雀「天鳳」の初代天鳳位・元「U-NEXT Pirates」にも所属していたネット麻雀のカリスマ朝倉康心プロによる、自らの実戦譜を元にした戦術コラム!

第5回「ラス目に厳しく打つ」|最強の思考 ネット麻雀攻略法

ラス目を浮上させない さて、今回は『ラス目に厳しく打つ』ということをテーマに書いていきます。 「天鳳はラス回避が大事!」と口を酸っぱくしてこれまで言ってきましたが、ラス回避のためには放銃を回避することや、大事な場面でしっかりと押し引きを考えること以外にもできることがあります。それが『ラス目に厳しく打つ』ことです。 麻雀というゲームの特性上、自分が何かラス回避の為に変わった行動をしなくても、展開によって自然と大きなラス目の他家が生まれることはよくあります。 そんな時には、ラス目を浮上させないように打つことで自分に迫ってくる危機を未然に排除することが重要になります。 具体的には、 ①ラス目の親を早く流す ②ラス目の仕掛けに対して甘い牌を降ろさない(絞り) ③場合によっては他家にアシストして局を進める などが挙げられます。 ①ラス目の親を早く流す これについては言わずもがな、ラス目が浮上する最大のチャンスである親番をサッと流してしまおうという方針です。 ラス目に親リーチを打たれたり高そうな仕掛けをされると、相当の手でなければ押し返すことは厳しくなってしまいます。できれ ばそうなる

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第4回「ラスを引かないための立ち回り方」|最強の思考 ネット麻雀攻略法

ラスが重いルール こんにちは、ASAPINです。 このコラムも4回目になりましたね。 そろそろ皆様に「天鳳とはなんぞや」というものが伝わってきたころではないでしょうか? 最近プライベートでは天鳳をずっと打っているんですが、なんと4人打ちではなく3人打ちばかりやっています。つい先日3人打ちで9段になりました! ドヤ(笑) (※本コラムが掲載された2015年9月号時点) 4人打ちと3人打ちのダブル天鳳位を真面目に狙ってみようかと思って絶賛鬼打ち中ですが…4人打ちの打ち方を忘れていないか少し心配です(汗) さて、今回のテーマは「ラスを引かないための立ち回り」です。 上の図をご覧ください。 天鳳名人戦第2節の僕の実戦譜です。 東2局で点数は少し動いているものの、まだ平場からそれほど外れてはおらず、下家の親が筒子のホンイツ気配の2副露。そして 南家の対面からリーチが入ったという状況です。 もちろん押せる手ではないのでオリ一択なんですが、安全牌はノーチャンスのも含めた3種類。 下家の親のホンイツに鳴かれそうなと、全員の共通安牌のです。 親の手も安くはなさそうなため、トッ

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第3回「完全順位制における押し引きとは」|最強の思考 ネット麻雀攻略法

天鳳での押し引き 前回は天鳳は完全順位制のゲームであり、着順ごとにもらえるポイントをしっかり意識して押し引きを考えようというお話しをさせて頂きました。 今回も似たようなお話ですが、「ラス回避という側面に捉われすぎると本質を見失うぞ!」というお話しをさせて頂こうかと思います。 他の麻雀ではなく、あくまで「天鳳」で勝ち上がるためのコツはといわれれば、やはり完全順位制という点とそれにともなう押し引きに偏ってしまいますね…(笑)。 同じようなことの繰り返しになってしまって退屈かもしれませんが、大事なことなので今回もお付き合いくださいませ! では画像を見てください、南3局の3着目ですが、ラス目の親からリーチが掛かってしまった局面 自分の手はかなりの良形イーシャンテンですが、リーチ宣言牌のをポンすればのテンパイで追いつくことが可能です。 ただし、出て行く牌は危険牌の こういう局面は非常によく出てくるのですが、 天鳳を少しかじった人やルールだけを聞いた人で「天鳳は放銃しなきゃいい」という考えに落ち着いてしまう方をよく見かけます。 果たして、本当にそうでしょうか? 勝負局の

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第2回「完全順位戦における戦い方」|最強の思考 ネット麻雀攻略法

完全順位戦とは 第1回目のコラムはいかがでしたでしょうか? 今までネット麻雀に興味がなかった方に、少しでも天鳳に興味を持って頂けていると大変うれしいです。 さて、第2回となる今回は『完全順位戦の考え方』について書いていこうと思います。 『完全順位戦』という言葉を知らない方のために、まず意味の説明から入っていきましょう。 巷でよくある一般的な麻雀のルール(収支戦と呼ぶことが多いです)では、持ち点に順位点やオカが加算・減算されて最終的なスコアが決まることがほとんどです。 この場合、例えば同じトップでも30000点のトップと60000点のトップではスコアが大きく違ってくるというものになります。 同じトップでもなるべく大きいトップを、同じラスでもなるべく小さいラスを狙うことに意味があるルールです。 それに対し、『完全順位戦』とは、持ち点に関わらず着順によって与えられるスコアが常に一定となるルールの事を指します。例えばトップを取れば常に+50点、2着なら+20点、3着なら±0点、4着なら△70点、というような固定の点数がそれぞれ加算・減算されることになります。 大トップは必要なし

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第1回「オンラインの仕組みを考えた戦術」|最強の思考 ネット麻雀攻略法

オンライン麻雀『天鳳』とは 麻雀界をお読みになっている皆様、初めまして。 新しく戦術コラムを連載させて頂くことになりましたオンライン麻雀『天鳳』の初代天鳳位・ASAPIN(アサピン)と申します。よろしくお願いいたします。 『なんじゃそりゃ?』と思われた方も大勢いらっしゃると思いますので、まずはそのあたりの説明と、私の主戦場である『天鳳』の特徴・戦術について少し触れていきながら第1回のコラムとさせて頂きたいと思います。 さて、ではまず『天鳳』とは何か? 『天鳳』はPCから遊ぶことのできる『オンライン対戦ネット麻雀』です。 実際の卓や牌を使って遊ぶ麻雀と違い、PCとほんの少しの知識があれば誰でも家から麻雀を楽しむことができます。 そして、『対人』と名の付く通り、コンピューターと対戦するのではなくネットを介して人と対戦することができます。 この天鳳には段位システムがありまして、全てをお伝えしようと思うととても長くなってしまうので割愛しますが、非常にストイックな麻雀を楽しむことができます。 最高峰レベルの卓も存在 特に最も参加条件の厳しい『鳳凰卓』にはとてもレベルの高い打ち手が

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